辞書を読む

辞書を読んでいくストイックなブログです。

eの前であり、かつcの後でないi

Oxford Living Dictionaries「i before e except after c | Oxford Dictionaries」より。

 

いったい何のことを言っているか分かりませんよね。順にみていきましょう。

ほとんどの人はeの前であり、かつcの後でないiのスペルのルールを、以下の単語で知っていると思います。

 

-ie- -ei-
achieve(達成する) ceiling(天井)
belief(信念) conceit(気に入る)
believe(信じる) deceit(詐欺)
chief(チーフ) deceive(騙す)
piece(片) perceive(気づく)
thief(泥棒) receipt(領収書)
yield(産出する) receive(受け取る)

 

このルールは「ee」(イとエの間の音)と発音するときに適用されます。だからscience(科学)やefficient(効果的)といった単語には適用されません。これらの–ieはcのあとに来ていますし、「ee」と発音されません。

 

このルールは、たとえcの音が含まれていなくても「ee」の音がない単語には適用されません。

 

-ei- (「ee」と発音されないもの)
beige(ベージュ)
feign(よそおう)
foreign(外国の)
forfeit(罰金)
height(高さ)
neighbour(お隣)
vein(静脈)
weight(重さ)

 

eの前のiの一般的なルールは完全ではありません。「ee」と発音される場合でも例外があります。例えばseize(つかむ)、weird(変な)、caffeine(カフェイン)のような単語です。結局は書いて覚えるしかありません。覚えるまで辞書を引き続けましょう。

海外ドラマはたった350の単語でできている

 

-LLで終わる語に何かを付ける場合

Oxford Living Dictionaries「Adding endings to words that end in a... | Oxford Dictionaries」より

 

子音から始まる語尾(例 -ment, -ful, and -ly)を-LLで終わる単語につける場合、LLはLになります。

 

install instalment(インストールする、備え付け)
skill skilful(技術、技術のある)
chill chilly(寒さ、寒い)

 

-nessをつける場合、このルールは適用されません。

 

small smallness(小さい、小ささ)
ill illness(苦しみ、病)

海外ドラマはたった350の単語でできている

 

動詞の時制:-edと-ingを付ける

Oxford Living Dictionaries「Verb tenses: adding -ed and -ing | Oxford Dictionaries」より

 

動詞の基本的な形は不定形と呼ばれます。「I want to ask you a question.」(私はあなたに質問をしたい。)のようにしばしはtoと一緒に使われます。動詞は使われる時制によって形が変わります。

 過去形は過去に起きたことを表します。多くの語は過去形を作る場合、不定形の語尾に-edがつけます。「I asked her a question.」(私は彼女に質問をした。)現在分詞は今起きていることを表します。現在分詞は不定形の語尾に-ingをつけます「I am asking her a question.」(私は彼女に質問をしている。)

 ほとんどの場合、不定形に-edと-ingをつけるとき、動詞は変化しません。ただいくつか変化する場合があります。以下のようなルールを覚えておくとよいでしょう。

 

発音されないeで終わる動詞

発音されないeで終わる動詞(bake(焼く)やsmile(微笑む))に-edや-ingをつける場合、語尾のeを削除します。

 

動詞 過去形(~した) 現在分詞(~すること) 意味
bake baked baking 焼く
smile smiled smiling 微笑む

 

-ee、-ye、-oeで終わる動詞(free, dye, and tiptoe) は-ingをつけてもeが省略されません。

 

動詞 過去形 現在分詞 意味
free freed freeing 自由にする
dye dyed dyeing 染める
tiptoe tiptoed tiptoeing つま先で歩く

 

ごくわずかの動詞は似ている単語と区別するため、-ingをつけても-eは削除されません。例えばsinge(焦がす)はsingeing(焦がしている)になり、singing(これはsing(歌う)の現在分詞)にはなりません。

 

一つの母音+-lで終わる動詞

一つの母音と-lで終わる単語(travelやequal)に-edや-ingをつける場合、イギリス英語では-lを-llにしなくてはいけません。

 

動詞 過去形 現在分詞 意味
travel travelled travelling 旅する
distil distilled distilling 蒸留する
equal equalled equalling 釣り合う

 

アメリカ英語ではこのルールは適用されません。

 

一つの母音と一つの子音で終わる動詞

一つの母音と一つの子音で終わる動詞でストレスが一番最後に来る単語(例えばrefer)の場合、-edや–ingをつける前に最後の子音を二つにします。

 

動詞 過去形 現在分詞 意味
admit admitted admitting 認める
commit committed committing 関わる
refer referred referring 言及する

 

一つの母音と一つの子音で終わる動詞でストレスが一番最後に来ない単語では最後の子音を二つにしなくても大丈夫です。

 

動詞 過去形 現在分詞 意味
inherit inherited inheriting 相続する
target targeted targeting 標的にする
visit visited visiting 訪れる

 

単音節で一つの母音と一つの子音で終わる単語(例えばstop)の場合、-edや-ingをつける場合は最後n子音を二つにします。

 

動詞 過去形 現在分詞 意味
stop stopped stopping 止まる
tap tapped tapping 軽くたたく
sob sobbed sobbing むせび泣く

 

二つの母音と一つの子音で終わる動詞

二つの母音と一つの子音で終わる単語の場合、最後の子音を二つにする必要はありません。

 

動詞 過去形 現在分詞 意味
treat treated treating 取引する
wheel wheeled wheeling 回転する
pour poured pouring 注ぐ

 

cで終わる動詞

cで終わる動詞(例えばpanic)の場合、-edや-ing、-erをつける前に-kをつけます。

 

動詞 過去形 現在分詞 関連する名 意味
picnic picnicked picnicking picnicker ピクニックする
mimic mimicked mimicking mimicker まねる
traffic trafficked trafficking trafficker 売買する

 

海外ドラマはたった350の単語でできている

 

-yで終わる語に何かを付ける場合

Oxford Living Dictionaries「Adding endings to words that end in -y | Oxford Dictionaries」より

 

子音+yで終わる単語に何かをつける場合、yをiに変えます(または-ishなど語尾そのものにiがつきます)。

 

例:

pretty: prettier, prettiest(かわいい、よりかわいい、いちばんかわいい)

ready: readily(準備、すぐに)

beauty: beautiful(美しさ、きれい)

dry: dryish(乾いた、生乾きの)

 

yで終わる動詞に-s, -ed, and -ingをつける場合も、このルールが適用されます。

 

defy: defies, defying, defied(従わない:従わない、従わないでいる、従わなかった)

apply: applies, applying, applied(応用する:応用する、応用している、応用した)

海外ドラマはたった350の単語でできている

 

-ourで終わる語に何かを付ける場合

Oxford Living Dictionaries「Adding endings to words that end in -our | Oxford Dictionaries」より

 

イギリス英語では-ourで終わる名詞の語尾に-ous, -ious, -ary, -ation, -ific, -ize, or -iseをつける場合、-ourを-orに変えなけくてはいけません。

 

例:

humour humorous(ユーモア、ユーモアのある)
glamour glamorous(魅力、魅力ある)
labour laborious(労働、骨の折れる)

 

ただ、ほかの語尾がつく場合、-ourは変えないままで大丈夫です。

 

colour colourful(色、色とりどりの)
favour favourite(好み、好きな)
odour odourless(におい、においのない)

 

このルールはアメリカ英語には適用されませんのでご注意を。

海外ドラマはたった350の単語でできている

 

-ize, -ise, -yze, -yseで終わる動詞

Oxford Living Dictionaries「Verbs ending in -ize, -ise, -yze, and... | Oxford Dictionaries」より

-izeで終わる多くの動詞はイギリス英語では-iseとも書かれます。たとえば、イギリス英語では以下のスペルのいずれもが許されます。

  • finalize/finalise(終わらせる)
  • organize/organise(組織する)
  • realize/realise(悟る)

 アメリカ英語ではfinalize, organize, realizeのみが許されます。

アメリカ英語でもイギリス英語でも、ごく一部の動詞の語尾は-iseになります。それらの単語では-iseがより大きな単位の一部であるためです。例えば-cise(cutting(切る)、の意味)で終わるexcise(運動する)、-prise(取る、の意味)で終わるsurprise(驚く)、または-mise(送る、の意味)で終わるpromise(約束する)などです。

 

advertise(広告を出す) compromise(妥協する)
exercise(運動する) revise(修正する)
advise(提案する) despise(軽蔑する)
improvise(即興でする) supervise(監督する)
apprise(評価する) devise(考案する)
incise(彫刻する) surmise(推測する)
chastise(罰する) disguise(変装する)
prise(こじ開ける) surprise(驚く)
comprise(含む) excise(消費税を貸す)
promise(約束する) televise(放映する)

 

いくつかの動詞はイギリス英語では必ず-yseで終わります。

 

analyse(分析する) catalyse(引き起こす)
electrolyse(電解する) paralyse(麻痺させる)
breathalyse(酒気検査をする) dialyse(透析する)
hydrolyse(加水分解する) psychoanalyse(精神分析する)

 

アメリカ英語では常に-yzeと書かれます。

 

analyze(分析する) catalyze(引き起こす)
electrolyze(電解する) paralyze(麻痺させる)
breathalyze(酒気検査をする) dialyze(透析する)
hydrolyze(加水分解する) psychoanalyze(精神分析する)

海外ドラマはたった350の単語でできている

 

-fulまたは-fullyをつける場合

Oxford Living Dictionariesのブログ「Adding -ful or -fully | Oxford Dictionaries」より。

 

接尾辞の-fulは名詞か形容詞を作るときにつけます。例えばplateful(多量)やcheerful(陽気な)のように。ときどきLLのようにLを二つつける人がいますが、Lは常に一つです。

 

例:

dreadful(恐ろしい), faithful(誠実な), skilful(技術のある), powerful(力強い),cupful(カップ1杯), mouthful(一口), spoonfuls(スプーン1さじ)


似たような語尾の–fullyは副詞を作ります。この場合、常にLは二つです。

 

例:

dreadfully(恐ろしく), faithfully(誠実に), skilfully(手際よく), powerfully(力強く)

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