英語のスペルのルール
英語のスペルには学校で教わらないルールがあります。ネイティブでも意外と知らないみたいなので、Oxford Dictionariesのブログにはスペリングのルールについてもいくつか紹介されています。
日本人の初学者にも役立つことが多いです。だけどやっぱり英語で書かれているので、ここでは一部を日本語で紹介していこうと思います。
名詞の複数形
「Plurals of nouns | Oxford Dictionaries」より。
多くの名詞は語尾に–sをつけることで複数形を作ります。(例cat/cats(猫/猫たち), book/books(本/本たち), journey/journeys(旅/いくつかの旅))いくつかは語尾が変わります。以下のものがあります。:
-yで終わる名詞
子音+-yで終わる名詞を複数形にする場合、-yを-iesにします。
単数形 | 複数形 | 意味 |
berry | berries | ベリー類 |
activity | activities | 活動 |
daisy | daisies | タンポポ |
-ch, -s, -sh, -x, or -zで終わる名詞を複数形にする場合-esをつけます。
単数形 | 複数形 | 意味 |
church | churches | 教会 |
bus | buses | バス |
fox | foxes | キツネ |
例外もあります。語尾の-chが「k」の音で発音される場合、-esではなく-sをつけます。
単数形 | 複数形 | 意味 |
stomach | stomachs | お腹 |
epoch | epochs | 画期的な出来事 |
-fまたは-feで終わる名詞
一つの子音または母音+-fまたは-feで終わる名詞は複数形では-fまたは-feを-vesにする
単数形 | 複数形 | 意味 |
knife | knives | ナイフ |
half | halves | 半分 |
scarf | scarves | スカーフ |
二つの母音+-fで終わる名詞は一般的に-sを一つつけるだけで複数形になる
単数形 | 複数形 | 意味 |
chief | chiefs | チーフ |
spoof | spoofs | いたずら |
-oで終わる名詞
-oで終わる名詞は-sまたは-esをつけて複数形にします。一部の単語はどちらを選んでもよいです。一般的なルールとして、-oで終わる名詞を複数形にする場合-sをつけます。
単数形 | 複数形 | 意味 |
solo | solos | 独唱 |
zero | zeros | ゼロ |
avocado | avocados | アボカド |
-oの前に母音がある名詞を複数形にする場合、-sをつけます。
単数形 | 複数形 | 意味 |
studio | studios | スタジオ |
zoo | zoos | 動物園 |
embryo | embryos | 胚 |
以下の例は語尾が-oで終わる名詞で、複数形にするときは-esをつける例です。
単数形 | 複数形 | 意味 |
buffalo | buffaloes | バッファロー |
domino | dominoes | ドミノ |
echo | echoes | エコー |
embargo | embargoes | 制限 |
hero | heroes | 英雄 |
mosquito | mosquitoes | 蚊 |
potato | potatoes | ジャガイモ |
tomato | tomatoes | トマト |
torpedo | torpedoes | 魚雷 |
veto | vetoes | 拒否権 |
以下の例は語尾が-oで終わる名詞で、複数形にするときは-sまたは-esのどちらをつけてもいい例です。
単数形 | 複数形 | 意味 |
banjo | banjosまたはbanjoes | バンジョー |
cargo | cargosまたはcargoes | 貨物 |
flamingo | flamingosまたはflamingoes | フラミンゴ |
fresco | frescosまたはfrescoes | フレスコ画 |
ghetto | ghettosまたはghettoes | ユダヤ人街 |
halo | halosまたはhaloes | 後光 |
mango | mangosまたはmangoes | マンゴー |
memento | mementosまたはmementoes | 形見 |
motto | mottosまたはmottoes | モットー |
tornado | tornadosまたはtornadoes | 竜巻 |
tuxedo | tuxedosまたはtuxedoes | タキシード |
volcano | volcanosまたはvolcanoes | 火山 |
外来語の複数形
ラテン語やギリシャ語など、ほかの言語から英語に入った単語の複数形は二つの書き方があります。一つはその言語と同じ書き方、もう一つは英語と同じ書き方です。例えば、aquarium(水族館、ラテン語源)はaquaria(ラテン語の複数形)またはaquariums(英語の複数形)です。
ラテン語源の単語
ラテン語から英語に入った単語は複数形にする場合、二つの方法があります。
単語 | ラテン語の複数形 | 英語の複数形 | 意味 |
antenna | antennae | antennas | アンテナ |
appendix | appendices | appendixes | 付録 |
cactus | cacti | cactuses | サボテン |
curriculum | curricula | curriculums | カリキュラム |
formula | formulae | formulas | 公式 |
index | indices | indexes | 指標 |
millennium | millennia | millenniums | ミレニアム |
referendum | referenda | referendums | 国民投票 |
stadium | stadia | stadiums | スタジアム |
terminus | termini | terminuses | 終点 |
thesaurus | thesauri | thesauruses | シソーラス |
vortex | vortices | vortexes | 渦 |
ラテン語から英語に入ったいくつかの単語はラテン語の書き方で複数形を作ります。それらのほとんどは科学的、技術的な単語です。以下のものが一般的です。
単数形 | 複数形 | 意味 |
alga | algae | 藻 |
alumnus | alumni | 同窓生 |
larva | larvae | 幼虫 |
気を付けないといけないのはoctopus(タコ)です。複数形はいつもoctopusesで、決してoctopiにはなりません。これはラテン語ではなくギリシャ語から英語に入ったからです。だからラテン語の複数形は使われません。
ギリシャ語源の単語
-isで終わる名詞は通常ギリシャ語からきています。複数形は語尾の-isを-esにします。
単数形 | 複数形 | 意味 |
crisis | crises | 危機 |
analysis | analyses | 分析 |
neurosis | neuroses | 神経症 |
フランス語源の単語
フランス語から英語に入った単語は2種類の複数形の可能性があります。フランス語の複数形と英語の複数形です。 語尾が-eauで終わる単語です。例えば、以下のものがあります。
単語 | フランス語の複数形 | 英語の複数形 | 意味 |
bureau | bureaux | bureaus | 事務局 |
chateau | chateaux | chateaus | 城 |
gateau | gateaux | gateaus | デコレーションケーキ |
trousseau | trousseaux | trousseaus | 嫁入り衣装 |
イタリア語源の単語
イタリア語から英語に入った単語は複数形にする場合、英語のように-sをつけます。例えばcappuccino(カプチーノ)のイタリア語の複数形はcappucciniですが、英語で使われる場合、複数形はcappuccinosになります。以下のものがあります。
単語 | イタリア語の複数形 | 英語の複数形 | 意味 |
espresso | espressi | espressos | エスプレッソ |
pizza | pizze | pizzas | ピザ |
risotto | risotti | risottos | リゾット |
fresco | freschi | frescosまたはfrescoes | フレスコ画 |
例外はpaparazzoです。paparazzi(パパラッチ)は英語でもイタリア語の複数形が使われます。
いくつかのイタリア語は複数形で英語に入りました。それらのほとんどはパスタの種類です。以下のものがあります。
spaghetti; tagliatelle; tortellini; cannelloni; lasagne
こうした単語は複数形で英語に入りましたが、ある場面では-sをつけて英語の複数形にします。以下のものがあります。
- They ordered three spaghettis and two cannellonis.
(彼らはスパゲティ三つとカネローニ二つを注文した。)
ここでは「スパゲティの品数」を意味していて「パスタの種類」を意味してはいません。
イギリス英語ではlasagne(ラザニア)は語尾がeになります。アメリカ英語では語尾は-aになります。すなわち、lasagnaです。この形はイタリア語の単数形ですが、イタリア語では単数形ではほとんど使われません。
ほかの言語から英語に入った言語は借用語として知られています。いくつかの借用語は複数形(または単数形)を英語として派生させました。それらは元の言語の複数形とは違うので文法的に不正確とみなされます。
大岩のいちばんはじめ英文法【超基礎文法編】 (東進ブックス 名人の授業)
- 作者: 大岩秀樹
- 出版社/メーカー: ナガセ
- 発売日: 2014/02/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (1件) を見る
アメリカ英語とイギリス英語の対照
Comparison of American and British English - Wikipedia(2017年8月18日段階)より。こちらは初学者向けではない箇所もあるので、ご注意を。
英語はイギリスの植民地政策によってアメリカにもたらされました。16世紀末から17世紀初めにかけてのことです。同様に、大英帝国の貿易や植民地政策の結果、英語は全世界に広がり、1921年には4.7~5.7億人に広まり、当時の人口の4分の1が話していたとされています。
400年が経ち、アメリカ(特にアメリカ合衆国)で使われている言語の形はイギリスのものと少し違ってきました。それが、今ではアメリカ英語とイギリス英語と言われることもあります。両者の違いは発音、文法、単語(語彙)、綴り、句読点、イディオム、日付や数字の書き方などに現れます。ただ、これらの違いは相互理解ができないほどではありません。ただ、一部の単語は全く違う意味になっていたり、片方の話者は知らなかったり、使われなかったりします。この違いを形作った人として、アメリカで最初の辞書(1928年出版)を作ったNoah Websteが挙げられます。彼はアメリカの人が方言のように、イギリスとは違った英語を話すことを示しました。
このアメリカ英語とイギリス英語の間の多様性は面白いコメントでも表現されています。例えばバーナード・ショウは品位のある人でしたが、いわくアメリカとイギリスは"two countries divided by a common language"「一つの共通語で分けられた二つの国だ」と。オスカー・ワイルドは"We have really everything in common with America nowadays, except, of course, the language"「私たちは今日のアメリカではすべてを持っている、ただし、もちろん、言語以外をね」(The Canterville Ghost, 1888)と。ヘンリー・スイートは1877年に誤った予言をしました。すなわち、1世紀以内にアメリカ英語、オーストラリア英語、イギリス英語は相互理解不可能になるだろう、というものです(A Handbook of Phonetics)。おそらくこれはラジオ、テレビ、インターネット、グローバリゼーションといった世界的なコミュニケーションの増加に伴い、地域的な差が減ったことによるものでしょう。この結果、または「正しい英語」の学習熱に伴い、いくつかの変種も消えました(例えばwirelessはradioにとってかわられました)。
会話ではアメリカ英語とイギリス英語ではほとんど相互理解可能ですが、時によっては違いがあり、時々恥ずかしい間違いも起こります。例えばアメリカ英語ではrubberは消しゴムではなくコンドームを指します。またイギリス英語でfannyは女性器を、アメリカでは肛門(アメリカ英語ではass 、イギリス英語ではarse)を指します。.
単語の由来と組み合わせ
方向を表す接尾辞である-ward(s):イギリス英語のforwards, towards, rightwardsなど、アメリカ英語のforward, toward, rightwardなど。アメリカ英語ではafterwards, towards, backwardsは一般的ではないですが、イギリス英語ではforwardは一般的です。また、句ではlook forward toのように使われます。-sつきの語は副詞(または前置詞towards)として使われます。ただ、形容詞としてはまれで、イギリス英語でも"an upward motion"とアメリカ英語と同じ言い方をします。1897年の『The Oxford English Dictionary』は-wardsの方が-wardよりも意味が定まっている度合いが強い、という意味の違いを記しています。
アメリカ英語は副詞や複数形を表す際、day, night, evening, weekend, Mondayなどに自由にsをつけます。I used to stay out evenings.「私は夜毎に外に出る。」the library is closed Saturdays.「図書館は毎週土曜日に閉館する。」この用法は古英語から来ていますが、今ではアメリカ英語の用法とみなされています。(たとえばthe OEDにはイギリス英語ではto sleep nightsとは言わないがto work nightsと書かれています。)
イギリス英語では動作主を表す接尾辞-erはfootball(またcricketやnetball、ときどきbasketballやvolleyball)にもつきます。アメリカ英語ではfootball playerといいます。動詞として使うことができるスポーツの名前では、どちらでもerをつけることができます。例えばgolfer、bowler、shooterなどです。アメリカ英語ではときどき、バスケットボール選手のスラングとしてballerが使われます。しかしballという動詞は野球をすることを意味します。
ときどき、語の組み合わせが新語を作ることもあります。health careはアメリカでもイギリスでもhealthcareとなっています。アメリカ英語ではこういう例がよくありますが、イギリス英語では組み合わせの形で書かれるものが多いです。
動詞+名詞の組み合わせの場合、アメリカ英語では不定形を使いますが、イギリス英語では動名詞が好まれます。たとえば(米、英の順)jump rope/skipping rope、racecar/racing car、rowboat/rowing boat、sailboat/sailing boat、file cabinet/filing cabinet、dial tone/dialling tone、drainboard/draining boardなど。
一般的にアメリカ英語は屈折の接尾辞を落としがちです。例えばcookbook/cookery book、Smith, age 40/Smith, aged 40、skim milk/skimmed milk、dollhouse/dolls' house、barber shop/barber's shopなど。
単数形と複数形でも違いが出ます。たとえばthe UK has a drugs problemですがthe United States has a drug problemになります(イギリスでは単数形の用法が一般的にもかかわらず)。またAmericans read the sports section of a newspaperですがthe British are more likely to read the sport sectionとなります。しかし、イギリス英語のmathsはアメリカ英語では単数形のmathです。
いくつかのイギリス英語でフランス語源のものはアメリカ英語ではほかの言語から借用されています。例えばアメリカ英語のeggplant、zucchiniは、イギリス英語ではそれぞれaubergine、courgetteです。
単語
語彙の違いについて
メディアがイギリス英語とアメリカ英語の話者たちに互いの言語への理解を深めたにもかかわらず、いまだに多くの単語は片一方の言語のものだとみなされます。イギリス英語はアメリカ英語の話者にも理解可能(逆もまたしかり)なのですが、それらは借用語のように思われています。
イギリス英語由来の言葉
アメリカ英語話者にとってはイギリス英語のいくつかの言葉は気を使うようです。なぜならば、アメリカ英語とイギリス英語、どちらの用法を使っているのかわからなくなるからです(例、ビスケットとクッキー)。運転免許証(driving licence、アメリカ英語ではdriver's licence)のような単語なら簡単に理解されます。ただ、naff(よくはない、という意味のスラング)アメリカ英語では使われません。
アメリカ英語由来の言葉
ほとんどのイギリス英語話者はアメリカ英語が理解できます。例えば"sidewalk"(歩道、イギリス英語ではpavement)、"gas"(ガソリン、イギリス英語ではgasoline/petrol)、"counterclockwise"(反時計回り、イギリス英語ではanticlockwise)や"elevator"(エレベーター、イギリス英語ではlift)。いくつかの単語は理解されないのものあります。たとえば"copacetic"(素晴らしい)はイギリス英語話者には理解されません。
相違
違う意味を持つ言葉
billやbiscuitといった単語はアメリカ英語とイギリス英語では違った意味で用いられます。アメリカ英語ではbillは紙幣("dollar bill"、ドル紙幣)として用いられます。イギリス英語では請求書になります("the repair bill was £250"、修理費の請求書は250ポンドだった)。アメリカ英語ではbiscuit(フランス語の「二度焼いた」(biscotto)から)はイギリス英語ではsconeと呼ばれ、アメリカ英語のビスケットはcookie(オランダ語の「小さなケーキ」から)と呼ばれます。イギリス英語では"to table an item on an agenda"は「議論のために公にする」という意味ですがアメリカ英語では「議題から外す」という意味になります。
"football"はイギリス英語ではサッカーを、アメリカ英語ではアメフトを意味します。アメリカ英語で"soccer"はイギリスから来た言葉とみなされています。ただ、国際的(アメリカ以外)には"football"はサッカーを意味します。
同様に"hockey"もイギリス英語では陸上競技を、アメリカ英語ではアイスホッケーを意味します。
その他のあいまいさ
まったく違う意味になる単語は少ないです。ほとんどは(1)いくつかの意味がある単語で一部が違う場合(例、bathroomとtoilet)または(2)アメリカ英語とイギリス英語で同じ意味ではあるものの、使用頻度に差があるもの(例、smart, clever, mad)のいずれかです。
使用法や意味の違いはときどき混乱や恥ずかしい失敗を招きます。例えばfannyはイギリス英語では女性器のスラングですが、アメリカ英語ではお尻のスラングです。アメリカ英語のfanny pack(腰につけるパック)はイギリス英語ではbum bagになります。アメリカ英語ではpissedはイライラさせられる、という意味になりますがイギリス英語では酔っぱらった、の粗い言い方になります。(どちらでもpissed offはイライラさせられた、という意味になります。)
同様にアメリカ英語のpantsはイギリス英語のtrousers、knickersはhalf-length trousers を意味します(アメリカ英語では大体"shorts"が使われますが)。一方、イギリス英語では多くの日とはpantsと聞くと下着を、knickersと聞くと女性の下着を連想します。
ときどき、混乱はもっと微妙になります。アメリカ英語ではquiteは強調語として使われます。例えば、"I'm quite hungry"は"I'm very hungry"(私はとてもおなかがすいている)を意味します。イギリス英語のquite(特に会話では)は"quite right"(とても正しい)または"quite mad"(とてもいい)を意味しますが、一般的には"somewhat"(いくらか)を意味します。そのためイギリス英語で"I'm quite hungry"は"I'm somewhat hungry"(私はいくらかおなかがすいている)になります。こうした違いは誤解のもとになります。
頻度
イギリスではwhilstは接続詞(whileと同じ)として受け入れられています。-stで終わる接続詞はアメリカ英語よりイギリス英語でよく見られます。
イギリスでは秋を意味する"autumn"は時代遅れとされています。一方、アメリカではよく使われます。
イギリスでは終止符(full stop)をperiodとは言いません。一方、アメリカ英語では句点以外ではほとんど使われません。例えば、トニー・ブレアは"Terrorism is wrong, full stop"(テロリズムは悪だ、以上)といいましたが、アメリカ英語では"Terrorism is wrong, period."となります。
お休みの挨拶
アメリカ人はいつでも"Happy holidays"といいます。冬休み(クリスマスなど)でも、宗教を気にせずに使われます。一方、イギリスでは"holiday season"や"holiday period"はみんなが休みを取る夏に使われます。アメリカ英語ではそういう意味では使われません。.
特殊な違い
言葉の綾
イギリス英語でもアメリカ英語でも"I couldn't care less"は話者が気にしないことを表します。多くのアメリカ人は同じ意味で"I could care less"といいます。ただ、この言い方は馬鹿にされます。
ただ、どちらでも"I don't mind"は"I'm not annoyed"(気に障っていませんよ(例えば誰かがタバコを吸っているとき)を意味します。一方"I don't care"はしばしば"The matter is trivial or boring"(些末またはつまらないこと)を意味します。しかしながら、"Tea or coffee?"という質問に答える場合、どちらでもいい時はアメリカ人は"I don't care"と答えますが、イギリス人は"I don't mind"と答えます。どちらももう一方には奇妙に響きます。
同じ意味のイディオム
いくつかのイディオムはアメリカ英語とイギリス英語で同じ意味を持ちますが、使われる単語が違います。例えば以下の通りです。
イギリス英語 | アメリカ英語 | 意味 |
not touch something with a bargepole | not touch something with a ten-foot pole | 絶対触りたくない |
sweep under the carpet | sweep under the rug | うやむやにする |
touch wood | knock on wood | 厄除けのおまじないをする |
see the wood for the trees | see the forest for the trees | 森を見て木を見ず |
put a spanner in the works | throw a (monkey) wrench (into a situation) | 計画を妨害する |
put (またはstick) your oar in but it won't make a ha'porth of difference to put your two penn'orth (またはtuppence worth) in |
to put your two cents (またはtwo cents' worth) in | あなたが意見を言う |
keleton in the cupboard | skeleton in the closet | 内輪の話 |
a home from home | a home away from home | 第二の故郷 |
blow one's own trumpet blow (またはtoot) | one's own horn | クラクションを鳴らす |
a drop in the ocean a drop in the bucket | a spit in the ocean | わずかの量 |
flogging a dead horse | beating a dead horse | 無駄 |
haven't (got) a clue | don't have a clue or have no clue(イギリス英語でもOK) | 見当がつかない |
couldn't care less | could care less or couldn't care less | 気にしない |
a new lease of life | a new lease on life | 寿命 |
lie of the land | lay of the land | 状況 |
take it with a pinch of salt | take it with a grain of salt | 話半分に聞く |
a storm in a teacup | a tempest in a teapot | 空騒ぎ |
スタイル
thatとwhichの制限用法と非制限用法
Further information: English relative clauses § Restrictive or non-restrictive relative clauses
一般的に非制限用法では情報は保管されるものです。すなわち、文章のほかの箇所の意味は変わりません。一方、制限用法では情報は文章の意味にとって不可欠なもので、修飾される名詞に関係節で意味をつけます。制限用法の例は"The dog that bit the man was brown."(人を噛んだ犬は茶色です)。非制限用法の例は"The dog, which bit the man, was brown."(人を噛む動物である犬は茶色でした)。前者の"that bit the man"は今話題になっている犬について述べていますが、後者の"which bit the man"は犬についての一般的な情報を追加しています。普遍的なルールではありませんが、非制限用法はコンマで区切られ、制限用法は区切られません。会話ではイントネーションで違いを出します。物書きはwhichを非制限用法に、thatを制限用法に使います。
2015年版のFowler's Dictionary of Modern English Usageでは、アメリカ英語ではwhichは制限用法で用いられず、thatのみが制限用法に用いられるとしている一方、イギリス英語ではthat、whichともに制限用法で用いられますが、イギリス人はthatを好んで使うとしています。
書き方
カッコ
イギリス英語では"( )"はbracketsと、"[ ]"はsquare bracketsと、"{ }"はcurly bracketsと呼ばれます。正式なイギリス英語とアメリカ英語では"( )"はparentheses(単数形はparenthesis)と、"[ ]"はbracketsまたはsquare bracketsと、"{ }"はcurly bracketsまたはcurly bracesと呼ばれます。文章がカッコ内で終わらない限り、どちらとも句読点はカッコの外に出します。
"I am going to the store (if it is still open)."
(This page is intentionally blank.)
文章が終わっている場合、とくにピリオド以外で終わる場合はカッコの中に入れます。
"I am going to the store (Is it still open?)"
"I am going to the store (I hope it's still open!)"
イギリスの小学校教科書で始める 親子で英語絵本リーディング (実用外国語)
- 作者: 古川昭夫,宮下いづみ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/02/16
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 1回
- この商品を含むブログを見る
- 作者: カール・R.トゥーヒグ,Karl R. Twohig
- 出版社/メーカー: ベレ出版
- 発売日: 2001/06/01
- メディア: 単行本
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
イギリス日常英会話Total Book(CDなしバージョン)
- 作者: カール・R・トゥーヒグ
- 出版社/メーカー: ベレ出版
- 発売日: 2015/09/03
- メディア: オンデマンド (ペーパーバック)
- この商品を含むブログを見る
[音声DL付] 日本人が知らないイギリス英語入門 ?アメリカ英語と比較しながら、基本から文化背景までわかる!? impress QuickBooks
- 作者: マリ・マクラーレン
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2017/03/17
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
イギリスとアメリカの言葉
Oxford Living Dictionaries「British and American terms | Oxford Dictionaries」より。
しばしば、アメリカ英語とイギリス英語では同じ単語を違うスペルで書きます。例えば、labour/labor(労働)、enthrall/enthral(魅了する)、centre/center(中心)。
多くの場合、アメリカ英語とイギリス英語では同じことを表現するのに違う書き方をします。
イギリス英語 | アメリカ英語 | 意味 |
accommodation | accommodations | 宿 |
action replay | instant replay | リプレイ |
aerofoil | airfoil | 翼 |
aeroplane | airplane | 飛行機 |
agony aunt | advice columnist | 人生相談のコラムニスト |
Allen key | Allen wrench | 六角レンチ |
aluminium | aluminum | アルミニウム |
aniseed | anise | アニシード |
anticlockwise | counterclockwise | 反時計回り |
articulated lorry | tractor-trailer | トラクタートレーラー |
asymmetric bars | uneven bars | 段違い平行棒 |
aubergine | eggplant | なすび |
baking tray | cookie sheet | オーブンの天板 |
bank holiday | legal holiday | 法定休日 |
beetroot | beet(s) | ビート |
biscuit | cookie; cracker | クッキー |
black economy | underground economy | 地下経済 |
blanket bath | sponge bath | スポンジバス |
block of flats | apartment building | マンション |
boiler suit | coveralls | つなぎ |
bonnet (of a car) | hood | ボンネット |
boob tube | tube top | チューブトップ |
boot (of a car) | trunk | トランク |
bottom drawer | hope chest | ホープチェスト |
bowls | lawn bowling | ローンボーリング |
braces | suspenders | サスペンダー |
brawn (the food) | headcheese | ヘッドチーズ |
breakdown van | tow truck | レッカー車 |
breeze block | cinder block | 軽量コンクリートブロック |
bridging loan | bridge loan | つなぎ融資 |
bumbag | fanny pack | ファニーパック |
candyfloss | cotton candy | 綿あめ |
car park | parking lot | 駐車場 |
casualty | emergency room | 緊急治療室 |
catapult | slingshot | パチンコ |
central reservation | median strip | 中央分離帯 |
chemist | drugstore | 薬局 |
chips | French fries | フレンチフライ |
cinema | movie theater; the movies | 映画館 |
cling film | plastic wrap | サランラップ |
common seal | harbor seal | ゼニガタアザラシ |
consumer durables | durable goods | 耐久消費財 |
cornflour | cornstarch | コーンスターチ |
cos (lettuce) | Romaine | ロメインレタス |
cot | crib | ベビーベッド |
cot death | crib death | 乳児突然死 |
cotton bud | cotton swab | 綿棒 |
cotton wool | absorbent cotton | 脱脂綿 |
council estate | (housing) project | 団地 |
courgette | zucchini | ズッキーニ |
court card | face card | 絵札 |
crash barrier | guardrail | ガードレール |
crisps | chips; potato chips | ポテトチップス |
crocodile clip | alligator clip | ダブルクリップ |
cross-ply | bias-ply | 交差で貼る |
crotchet (music) | quarter note | 四分音符 |
current account | checking account | 当座預金口座 |
danger money | hazard pay | 危険手当 |
demister (in a car) | defroster | 霜取り |
dialling tone | dial tone | 発信音 |
diamante | rhinestone | ライン石 |
double cream | heavy cream | ヘビークリーム |
draughts (game) | checkers | チェッカー |
drawing pin | thumbtack | 画鋲 |
dressing gown | robe; bathrobe | バスローブ |
drink-driving | drunk driving | 飲酒運転 |
drinks cupboard | liquor cabinet | リカーキャビネット |
drinks party | cocktail party | カクテルパーティ |
driving licence | driver’s license | 運転免許 |
dual carriageway | divided highway | 幹線道路 |
dummy (for a baby) | pacifier | おしゃぶり |
dust sheet | drop cloth | ドロップクロス |
dustbin | garbage can | ごみ入れ |
earth (electrical) | ground | アース |
engaged (of a phone) | busy | 話中 |
estate agent | real estate agent, realtor (trademark) | 不動産屋 |
estate car | station wagon | ステーションワゴン |
ex-directory | unlisted | リストにない |
faith school | parochial school | 教区学校 |
financial year | fiscal year | 年度 |
fire brigade/service | fire company/department | 消防署 |
first floor | second floor | 二階 |
fish finger | fish stick | フィッシュスティック |
fitted carpet | wall-to-wall carpeting | 敷き詰めた絨毯 |
flannel | washcloth | 手ぬぐい |
flat | apartment | アパート |
flexitime | flextime | フレックスタイム |
flick knife | switchblade | 飛び出しナイフ |
flyover | overpass | 陸橋、立体交差 |
football | soccer | サッカー |
footway | sidewalk | 歩道 |
fringe (hair) | bangs | 前髪 |
full stop (punctuation) | period | 句点 |
garden | yard; lawn | 庭 |
gearing (finance) | leverage | レバレッジ |
gear lever | gearshift | シフトレバー |
goods train | freight train | 貨物列車 |
greaseproof paper | wax paper/waxed paper | ろう紙 |
green fingers | green thumb | 園芸の才 |
grill (noun) | broiler | 肉焼き器 |
grill (verb) | broil | 肉を焼く |
ground floor | first floor | 1階 |
groundsman | groundskeeper | グラウンド管理人 |
hairslide | barrette | ヘアクリップ |
hatstand | hatrack | 帽子掛け |
hen night | bachelorette party | ヘン・パーティー |
hire purchase | installment plan | 分割払い方式 |
hoarding | billboard | 広告板 |
hob | stovetop | レンジ上 |
holdall | carryall | 旅行かばん |
holiday | vacation | 休暇 |
holidaymaker | vacationer | 行楽客 |
homely | homey | 田舎者 |
hosepipe | (garden) hose | ホース |
in hospital | in the hospital | 入院中 |
hot flush | hot flash | ニュース速報 |
housing estate | housing development | 住宅開発 |
hundreds and thousands | sprinkles (for ice cream) | スプリンクル |
ice lolly | Popsicle (trademark) | ポプシクル |
icing sugar | confectioners’ sugar | アイシング(砂糖) |
indicator (on a car) | turn signal | 指示器 |
inside leg | inseam | ズボンの内側の縫い目 |
jelly babies | jelly beans | ゼリービーンズ |
Joe Bloggs | Joe Blow | 一般人 |
Joe Public | John Q. Public | 一般市民 |
jumble sale | rummage sale | 慈善バザー |
jump lead | jumper cable | ブースターケーブル |
jumper | sweater | セーター |
junior school | elementary school | 小学校 |
kennel | doghouse | 犬小屋 |
ladybird | ladybug | テントウムシ |
a lettuce | a head of lettuce | レタス一つ |
level crossing | grade crossing | 踏切 |
lift | elevator | エレベーター |
lolly | lollipop | 通学用交通標識 |
lollipop lady (or man) | crossing guard | 交通指導員 |
loose cover | slipcover | 家具カバー |
lorry | truck | 大型トラック |
loudhailer | bullhorn | メガホン |
low loader | flatbed truck | 平床式トラック |
lucky dip | grab bag | グラブバッグ |
luggage van | baggage car | 荷物専用車 |
maize | corn | トウモロコシ |
mangetout | snow pea | さやえんどう |
market garden | truck farm | 市場向け農園 |
marshalling yard | railroad yard | 駅構内 |
maths | math | 数学 |
metalled road | paved road | 舗装道路 |
milometer | odometer | 走行距離計 |
minim (music) | half note | 二分音符 |
mobile phone | cell phone | 携帯電話 |
monkey tricks | monkeyshines | いんちき |
motorway | expressway; highway | 高速道路 |
mum/mummy | mom/mommy | ママ |
nappy | diaper | おむつ |
needlecord | pinwale | (織物)うねの細い |
newsreader | newscaster | ニュースキャスター |
noughts and crosses | tic-tac-toe | 三目並べ |
number plate | license plate | ナンバープレート |
off-licence | liquor store; package store | 酒類小売店 |
opencast mining | open-pit mining | 露天掘り |
ordinary share | common stock | 普通株 |
oven glove | oven mitt | オーブンミトン |
paddling pool | wading pool | 子供用プール |
paracetamol | acetaminophen | 鎮痛剤 |
parting (in hair) | part | 分け目 |
patience | solitaire | ソリティア |
pavement | sidewalk | 歩道 |
pay packet | pay envelope | 給料袋 |
pedestrian crossing | crosswalk | 横断歩道 |
peg | clothespin | 洗濯バサミ |
pelmet | valance | 飾り板 |
petrol | gas; gasoline | ガソリン |
physiotherapy | physical therapy | 理学療法 |
pinafore dress | jumper | エプロン |
plain chocolate | dark chocolate | ダークチョコレート |
plain flour | all-purpose flour | 小麦粉 |
polo neck | turtleneck | タートルネック |
positive discrimination | reverse discrimination | 逆差別 |
postal vote | absentee ballot | 不在投票 |
postbox | mailbox | 郵便箱 |
postcode | zip code | 郵便番号 |
potato crisp | potato chip | ポテトチップス |
power point | electrical outlet | コンセント |
pram | baby carriage; stroller | 乳母車 |
press stud | snap | 留め金 |
press-up | pushup | 腕立て伏せ |
private soldier | GI | 兵卒 |
public school | private school | 私立学校 |
public transport | public transportation | 公共交通機関 |
punchbag | punching bag | サンドバッグ |
pushchair | stroller | 乳母車 |
pylon | utility pole | 電柱 |
quantity surveyor | estimator | 評価者 |
quaver (music) | eighth note | 八分音符 |
queue | line | 行列 |
racing car | race car | レースカー |
railway | railroad | 鉄道 |
real tennis | court tennis | コートテニス |
recorded delivery | certified mail | 配達証明 |
registration plate | license plate | ナンバープレート |
remould (tyre) | retread | 再生タイヤ |
reverse the charges | call collect | コレクトコール |
reversing lights | back-up lights | バックライト |
right-angled triangle | right triangle | 直角三角形 |
ring road | beltway | 環状道路 |
roundabout (at a fair) | carousel | メリーゴーランド |
roundabout (in road) | traffic circle | ラウンドアバウト |
rowing boat | rowboat | こぎ船 |
sailing boat | sailboat | 帆船 |
saloon (car) | sedan | セダン型 |
sandpit | sandbox | 砂場 |
sandwich cake | layer cake | レイヤーケーキ |
sanitary towel | sanitary napkin | 生理用ナプキン |
self-raising flour | self-rising flour | セルフライジングフラワー |
semibreve (music) | whole note | 全音符 |
semitone (music) | half step | 半音 |
share option | stock option | 自社株購入権 |
shopping trolley | shopping cart | カート |
show house/home | model home | モデルハウス |
silencer (on a car) | muffler | (車の)マフラー |
silverside | rump roast | トウゴロイワシ |
skeleton in the cupboard | skeleton in the closet | 内緒話 |
skimmed milk | skim milk | 脱脂粉乳 |
skipping rope | jump rope | 縄跳び |
skirting board | baseboard | 幅木 |
sledge | sled | そり |
sleeper | railroad tie | 枕木 |
sleeping partner | silent partner | 非執行パートナー |
slowcoach | slowpoke | のろま |
snakes and ladders | chutes and ladders | 蛇とはしご |
solicitor | lawyer | 弁護士 |
soya/soya bean | soy/soybean | 大豆 |
splashback | backsplash | 汚れ止め板 |
spring onion | scallion | 江シャロット |
stag night | bachelor party | バチェラーパーティー |
Stanley knife | utility knife | 万能ナイフ |
starter | appetizer | 前菜 |
state school | public school | 公立学校 |
storm in a teacup | tempest in a teapot | 空騒ぎ |
surtitle | supertitle | スーパータイトル |
swede | rutabaga | カブカンラン |
sweet(s) | candy | キャンディ |
takeaway (food) | takeout; to go | 持ち帰り |
taxi rank | taxi stand | タクシー乗り場 |
tea towel | dish towel | ふきん |
terrace house | row house | テラスハウス |
tick | check mark | チェックマーク |
ticket tout | scalper | ダフ屋 |
timber | lumber | バット |
titbit | tidbit | ニュースの断片 |
toffee apple | candy apple or caramel apple | リンゴ飴 |
touch wood | knock on wood | 木をたたくおまじない |
trade union | labor union | 労働組合 |
trading estate | industrial park | 工業団地 |
trainers | sneakers | スニーカー |
transport cafe | truck stop | 道の駅 |
trolley | shopping cart | カート |
twelve-bore | twelve-gauge | 12ゲージ(散弾銃) |
underground | subway | 地下鉄 |
vacuum flask | thermos bottle | 魔法瓶 |
verge (of a road) | shoulder | 路肩 |
vest | undershirt | 肌着 |
veterinary surgeon | veterinarian | 獣医 |
wagon (on a train) | car | 車両(鉄道) |
waistcoat | vest | ベスト(服) |
walking frame | walker | 歩行器 |
wardrobe | closet | クローゼット |
water ice | Italian ice | 水氷 |
weatherboard | clapboard | よろい下見板 |
white coffee | coffee with cream | ミルク入りコーヒー |
white spirit | mineral spirits | 揮発油 |
wholemeal bread | wholewheat bread | 全粒粉パン |
windcheater | windbreaker | ウィンドブレーカー |
windscreen | windshield | フロントガラス |
wing (of a car) | fender | 泥除け |
worktop | countertop | 調理台 |
zebra crossing | crosswalk | 横断歩道 |
zed (letter Z) | zee | ゼット(Z) |
zip | zipper | ファスナー |
追記
外国人が覚える必要があるものは少ないですね。植物の名前はキリがないので必要ない限り覚えなくても大丈夫です。
重要なのは階数です。アメリカ英語は日本語と同じで1階、2階と数えますが、イギリス英語では1階が地上階(Ground Floor)、2階が1階(First Floor)になるので注意しましょう。エレベーター(イギリス英語ではLiftですね)でも1階のボタンにはGと書かれています。
その他で覚えおくと便利な単語は飛行機、地下鉄のほか、トランク、ボンネットといった車用語、横断歩道、高速道路、歩道といった道の用語ぐらいでしょうか。ゼット(Z)の呼び名が違うのも面白いですね。
イギリスの小学校教科書で始める 親子で英語絵本リーディング (実用外国語)
- 作者: 古川昭夫,宮下いづみ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/02/16
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 1回
- この商品を含むブログを見る
- 作者: カール・R.トゥーヒグ,Karl R. Twohig
- 出版社/メーカー: ベレ出版
- 発売日: 2001/06/01
- メディア: 単行本
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
イギリス日常英会話Total Book(CDなしバージョン)
- 作者: カール・R・トゥーヒグ
- 出版社/メーカー: ベレ出版
- 発売日: 2015/09/03
- メディア: オンデマンド (ペーパーバック)
- この商品を含むブログを見る
[音声DL付] 日本人が知らないイギリス英語入門 ?アメリカ英語と比較しながら、基本から文化背景までわかる!? impress QuickBooks
- 作者: マリ・マクラーレン
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2017/03/17
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
イギリス英語とアメリカ英語(英語と米語)
(Oxford Living Dictionariesブログ「British and American spelling | Oxford Dictionaries」より)
イギリス英語とアメリカ英語では違うスペルがいくつかあります。原因の一つはイギリス英語が外来語(例えばフランス語)のスペルを保つ傾向にあることから生じます。一方、アメリカ英語は発音される通りに書きがちです。
もしイギリス英語の読者に向けて書く場合、イギリス式だけで書いた方がいいです。一つか二つほどのアメリカ英語の綴りだけがイギリス英語でも使われます。たとえば語尾の-ize/-izationがその一つです。イギリス英語でも-ize/-ization、-ise/-isationのどちらを使ってもかまいません。ただ、同じ文章内ではどちらか一方に統一しましょう。
以下にイギリス英語とアメリカ英語のスペルの主な違いを挙げます。
–reで終わる単語
-reで終わるイギリス英語の単語はアメリカ英語ではしばしば-erで終わります。
イギリス | アメリカ | 意味 |
centre | center | 中心 |
fibre | fiber | 繊維 |
litre | liter | リットル |
theatre | theaterまたはtheatre | 劇場 |
-ourで終わる単語
-ourで終わるイギリス英語の単語はアメリカ英語では-orで終わります。
イギリス | アメリカ | 意味 |
colour | color | 色 |
flavour | flavor | におい |
humour | humor | ユーモア |
labour | labor | 労働者 |
neighbour | neighbor | ご近所 |
-izeまたは-iseで終わる単語
-izeまたは-iseで終わるイギリス英語の動詞はアメリカ英語では-izeで終わります。
イギリス | アメリカ | 意味 |
apologizeまたはapologise | apologize | 謝罪する |
organizeまたはorganise | organize | 組織する |
recognizeまたはrecognise | recognize | 悟る |
-yseで終わる単語
-yseで終わるイギリス英語の動詞はアメリカ英語では-yzeで終わります。
イギリス | アメリカ | 意味 |
analyse | analyze | 分析する |
breathalyse | breathalyze | 酒気検査をする |
paralyse | paralyze | 麻痺させる |
母音+Lで終わる単語
イギリス英語のスペルでは、母音+Lで終わる単語に母音が続く場合、LがLLになります。アメリカ英語ではLのままです。
イギリス | アメリカ | 意味 |
travel | travel | 旅する |
travelled | traveled | 旅した |
travelling | traveling | 旅している |
traveller | traveler | 旅人 |
fuel | fuel | 燃料を入れる |
fuelled | fueled | 燃料を入れた |
fuelling | fueling | 燃料を入れている |
二重母音で書かれる語
イギリス英語では二重母音aeまたはoeで書かれる語は、アメリカ英語ではeのみになります。
イギリス | アメリカ | 意味 |
leukaemia | leukemia | 白血病 |
manoeuvre | maneuver | 演習を行う |
oestrogen | estrogen | エストロゲン |
paediatric | pediatric | 小児科の |
アメリカ英語でもarchaeology(考古学)のような単語はaeが標準となります。ただ、eで書いても(archeology)も一般的には許容されます。
–enceで終わる名詞
イギリス英語で-enceで終わる名詞は、アメリカ英語では-enseになります。
イギリス | アメリカ | 意味 |
defence | defense | 防御 |
licence | license | 免許 |
offence | offense | 攻撃 |
pretence | pretense | 言い訳 |
–ogueで終わる単語
イギリス英語で-ogueで終わる名詞は、アメリカ英語では-ogまたは-ogueになります。
イギリス | アメリカ | 意味 |
analogue | analogまたはanalogue | 類似 |
catalogue | catalogまたはcatalogue | カタログ |
dialogue | dialogまたはdialogue | 対話 |
ここで挙げた違いは厳密なものではありません。analogue(類似)も許容されますが、アメリカ英語では一般的ではありません。アメリカ英語ではcatalog(カタログ)は標準的ですが、catalogueは一般的ではありません。dialogue(対話)は今のところdialogよりも好まれます。
イギリスの小学校教科書で始める 親子で英語絵本リーディング (実用外国語)
- 作者: 古川昭夫,宮下いづみ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/02/16
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 1回
- この商品を含むブログを見る
- 作者: カール・R.トゥーヒグ,Karl R. Twohig
- 出版社/メーカー: ベレ出版
- 発売日: 2001/06/01
- メディア: 単行本
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
イギリス日常英会話Total Book(CDなしバージョン)
- 作者: カール・R・トゥーヒグ
- 出版社/メーカー: ベレ出版
- 発売日: 2015/09/03
- メディア: オンデマンド (ペーパーバック)
- この商品を含むブログを見る
[音声DL付] 日本人が知らないイギリス英語入門 ?アメリカ英語と比較しながら、基本から文化背景までわかる!? impress QuickBooks
- 作者: マリ・マクラーレン
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2017/03/17
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
イギリス英語とアメリカ英語の違いを学ぼう
Oxford Dictionariesを始めとする英語メディアには英語話者が気になる語学トリビアがいっぱい書かれています。
Language questions | Oxford Dictionaries
英語のスペルのルール、イギリス英語とアメリカ英語の違いなど、日本人の英語学習者にも役立つトリビアがいっぱいなのですが、残念なことに英語で書かれています。
ここでは、その一部を訳して紹介していきます。
- 作者: カール・R.トゥーヒグ,Karl R. Twohig
- 出版社/メーカー: ベレ出版
- 発売日: 2001/06/01
- メディア: 単行本
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
イギリス日常英会話Total Book(CDなしバージョン)
- 作者: カール・R・トゥーヒグ
- 出版社/メーカー: ベレ出版
- 発売日: 2015/09/03
- メディア: オンデマンド (ペーパーバック)
- この商品を含むブログを見る
[音声DL付] 日本人が知らないイギリス英語入門 ?アメリカ英語と比較しながら、基本から文化背景までわかる!? impress QuickBooks
- 作者: マリ・マクラーレン
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2017/03/17
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
日本学士院賞の写真から
平成28年度の日本学士院賞は以下の人たちに授与された(敬称略)。
巷でノーベル賞候補と話題なのは森和俊、北川進のお二人。分野的にそうだろう。113番目の元素を発見した森田浩介先生は滑り込み受賞な気がするけど、話題としても素晴らしいし演出としても心憎い。
それぞれの機関でのお写真の取り扱い方に特徴が出た。
日本学士院のホームページでは河内良弘、森和俊のお二人が写っている。
一方、宮内庁のホームページでは森和俊、森田浩介のお二人が写っている。
ご臨席(日本学士院第106回授賞式)(日本学士院会館(台東区)) - 宮内庁
もう一つの茶会の記事、一枚目はよくわからないけど二枚目は宮本憲一、森和俊、松岡信のお三方とご一緒だ。
茶会(日本学士院賞本年度受賞者及び新会員等)(宮殿) - 宮内庁
森和俊先生が恩賜賞受賞なので写真に多く出るのは当然だとして、日本学士院が河内良弘先生を選んだのは面白い。
河内良弘先生は88歳で『滿洲語辞典』にて日本学士院賞を受賞した。
大清帝国内では支配者の言語である満洲語が第一公用語として使用された。ただし、多民族国家であるため、漢語、モンゴル語も満洲語に次ぐ公用語として併用された。(中略)清代に満文で記された公文書類(「清代満文案」Manchu-Language Archives of Qing Dynasty)(中略)が相次いで整理・公開されると、その価値と重要性についての認識が徐々に深まった。そして現在、研究者の間では、これらの、政治、経済、外交、軍事等、多岐にわたる二百万冊以上と推定される膨大な数の満文案の研究を抜きにしては、大清帝国の万全な研究は不可能であるという動かしがたい認識が共有されている。これらの貴重な満文史料を利用するには、当然、充実した満洲語の辞典が必要にして不可欠である。
従来、満文史料を読むための辞典としては、羽田亨(編)『滿和辭典』(京都帝國大學滿蒙調査會、一九三七年、復刻、国書刊行会、一九七二年)が使用されてきた。ただしこの辞典は用例を欠くほか、誤記、誤植が多く、また、案に見える満洲語の語彙などを収録していなかった。
(中略)
本辞典はそれら(既刊書)を大きく凌駕している。たとえば河内氏が、本辞典の海外における利用を予期して、本辞典所収のすべての満洲語語彙に清代に付けられた漢語訳を漏らさず付している点も注目すべきである。
(中略)
河内氏は本辞典の完成によって、文法、読本、辞典という、満文史料読解に不可欠のいわば三点セットをほとんど独力で完成するという偉業を達成したのである
大帝国だった満州の勉強がしたくて、文章を手に入らた。そしたら辞書がない。だから作った。文法書も作った。そしたら人生の時間が尽きた。という人生の人。4万語収録した辞書は500部、一千万円を私費から捻出して出版。公的な支援が得られなかったのだろうか。